PFSジークンドージム「JKD NYC」で2年ほど(パンデミック直前まで)
フェイズ1〜2の講師をしていた
ブレイクダンサーの「ノブルト」です。
今日はニューヨークのジークンドージムでも結構最初に教わる
【3カウント練習の基本】
3カウントジャブカウンターこと
フィリピン武術またはフィリピン式ボクシング(パナントゥーカン)では
スプリットエントリーと呼ばれる技/攻撃パターンについて
練習する利点などについて説明していきたいと思います!
これ等の利点は僕個人が色んな練習方法を試して、
色んな人に稽古をつけて気がついた事なので勉強になると幸いです!
目次/概要
構え方
まずはこの練習方法をするにあたって
基本的な構え方と言うのがこちらです、
まぁ構え方自体は最初はそこまで気にしなくても大丈夫だと思いますが
この構え方を使って練習を行なったいきますので、もし構え方をもっと詳しく知りたい方は
こちらの記事でもっと詳しく説明していますので、構え方の要点などを理解してから
この記事を読むことをお勧めしています
トレーニング方法
オススメのトレーニング方法言うてんのに
練習方法がわからなかったら意味がないですよね
ですので、まずはトレーニング方法を簡単に説明したいと思います
このトレーニング方法はとてもシンプルです
まずはパートナーとお互いボクシンググローブなど比較的厚めの
グローブをつけてトレーニングを行うことをお勧めします
初心者の場合最初はコントロールが難しいので、
このトレーニングでは顔を目掛けてパンチを打つので
誤って相手に怪我をさせてしまう可能性も十分にあります
または、自分のリードハンド(前の手)はボクシンググローブ
そしてリアハンド(後ろの手)はフォーカスミットという感じでも良いと思います
ジークンドーではよくこのスタイルでグローブを使います!
もちろんこっちの装備の方が強くパンチが打てるので
いい運動と練習になります!
まずは練習をする側(稽古者)と練習をつける側(トレーナー)に分かれます
動画内では僕が練習を嫁のアンナにつけています
ですので僕が練習をつける側(トレーナー)になります
ここではそれぞれの行動を色で分けています。
トレーナー
稽古者
この練習は3カウントに分けて練習を行います(基本)
手順1:
トレーナーは稽古者の顔に向けてジャブをします 稽古者はそれをパリイングで流します
手順2:
稽古者が次はパンチをすかさずトレーナーの顔に返します トレーナーもパリイングで流します
手順3:
最後にトレーナーはジャブを稽古者に返して 稽古者はそれをパリイングで流してブレイク
という感じで練習を行うことができます!
初めはこのようにしてゆっくりと3カウントで目を慣れさせる事から、
始める事を僕は初心者の方にお勧めしています。
僕は反射神経も筋トレの一種だと考えています!
もちろん反射神経を鍛えて映画などで見るスローモーションになるとは思っていません、
ですがある程度は色んな攻撃に慣れることが出来るようになります。
やったことがない事は人は出来ません!
なので実際にやって慣れていく以外に方法はありません!
そしてこの3カウントに慣れて来たら
ジークンドーのハーフビートの法則を使って練習を行います
こちらの動画で詳しく説明していますが
文章で説明をすると、
3カウントで行うところを、1カウント目と2カウント目を同時に行う手法です。
この練習方法はジークンドーの
HIA(ハンド・イモービライゼーション・アタック)系の技術
全ての動きに当てはめて練習することができます。俗にいうトラッピング技術ですね
ハーフビートの練習方法(慣れてきたら)
ハーフビートの練習方法はこの3カウントで練習する方法を2カウントにして行います
ですので先程のようにそれぞれの行動を色で分けてわかりやすくすると
トレーナー
稽古者
手順1:
トレーナーは稽古者の顔に向けてジャブをします 稽古者はそれをパリイングで流しながらトレーナーの顔に同時にジャブを返します
手順2:
最後にトレーナーはジャブを稽古者に返して 稽古者はそれをパリイングで流してブレイク
という感じで段々と練習を進化させて練習を行います。
これの事をプログレッシブトレーニングと言います。
ですので僕のジークンドーの名前は
Progressive・Fighting・Systemジークンドーと呼ばれる由縁でもあります。
段々と練習もレベルに合わせて進化していくというのが僕の流派の考え方です。
そしてその場でこの動きに慣れたら次は動き回りながらこの練習を行いましょう!
初心者はこれから始めるべき理由
個人的にボクシング5年、テコンドー1年、ムエタイ1年と
格闘技を色々経験してきて思った事ですが初心者など格闘技素人の方は
この練習方法から始める事をお勧めする理由が3つあります。
顔に来るパンチへの耐性
まずはこの練習では顔に向かってジャブを打ち込みます。
この練習方法では練習パートナーを信頼する必要があります。
なぜかと言うと、この練習でパートナーがしっかりと顔を狙ってジャブを出さないと
練習する側はへんな癖を付けてしまいます。
実践など実際の状況で、相手が顔じゃなくて
ちょっと逸れて攻撃を打ってくる事はないと思います。
なのでこの練習ではしっかりと相手の顔を狙う事を心がけて練習を行いましょう!
そして勿論ですがしっかりと顔にパンチする事によって、一つの攻撃に対してですが
確実に顔にくる攻撃にはある程度は耐性を付けることができます!
僕の個人的な指導経験上どんなに優れた身体能力を他のスポーツで養ったアスリートでも
初めての事(顔への攻撃)は目を瞑ったり顔を逸らしたりしてしまいます。
ですので、こう言うこともしっかりと体に慣れさせる必要があります。
パリーイングを理解する
パリーイングは格闘技における最も基本の防御テクニックです、
ボクシング、ムエタイ、総合格闘技、ナイフ護身術など、
色んな分野においても最も基本の防御/回避テクニックです。
ジークンドー、詠春拳などで教わる場合は「パクサオ(拍手)」と呼ばれる事もあります。
基本的には来たパンチを手で横に流して、
自分の顔に当たらないようにすると言うのが目的です。
この練習では毎回決まった動きに対して集中的に練習を行うことが出来るので、初心者の方でも安全に自分の顔にくる攻撃に対してのパリーイングを練習することができます。
防御を忘れない
そして最後に防御を忘れないとは?どういう事なのでしょうか?
今回の3カウントの練習方法は簡単に言ってしまえば1カウント目と2カウント目を段々と同時に出来るようにしていくのが目的です。これで最終的に出来上がるのはカウンターです。
ですがカウンターを決めたからと言って油断してしまうのも良くありません。
例えばカウンターが決まったとしても相手がジャブ、クロスをもう発射体制にしていれば
例えカウンターが決まって相手がもうノックアウトされていても攻撃は全パワーとは言いませんが、まだくる可能性は十分にあります。
ですので、そういう事も初心者に理解させるたに3カウントを使って練習を行います。
これは防御を忘れないための癖付けとしてもとても良い練習方法です。
Comments